「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　友人のブログサーバが落ちました。ずいぶん長い間更新していなかったので、気付かなかったようですが、思いを込めた文章もあり、一時はかなり落ち込んでいたようです。理由は、ホスティングの値段も値段なのですが、「バックアップしていません」と小さく明記されていたのです。
　期せずして、オルタナティブ・ブログも若干不安定になりましたが、こちらはきちんとした対応がされており、バックアップの心配もありません。
　急速なブログの普及により、サービス価格も下がってきました。一時のADSLブームのような状態です。こうなると、安かろうのサービスが出てくるのも止められません。
　ところでこの、値段を下げるためにサービスレベルも下げる、という論理は正しいのでしょうか。ADSLの時もそうだったのですが、値段というハードルが下がると、ユーザの中には初心者も参入してきます。当たり前のことですが。

　しかし、値段と同時にサービスレベルを下げたサービス提供者は、初心者対応を考えていないのです。幸い僕の友人は、初心者ではなく、むしろ技術よりの人間であったため何とか解決できましたが、恐らく初心者の方が多数いたであろうことは、想像に易いです。
　そうなるとトラブル発生時には、初心者ユーザおよび準初心者ユーザは、切って捨てられた状態になってしまいます。「自分のことは自分でやれ」ということです。それで正しいのでしょうか？
　僕は、「うちのサービスレベルは低いよ。その代わり、値段も安いよ。」と公言してあげるべきではないかな、と思っています。（これには、賛否両論あると思います）
　僕がインターネットを使い始めたのは、1993年です。（まだ、10年ちょっとなんですね）もちろん、ダイヤルアップの時代です。（後に、夜中のテレホーダイなどが出てきますが）で、最初に使ったプロバイダはリクルートでした。え？リクルート？と思う方も多いでしょうね。そうなんです。1年ちょっとだったと思いますが、リクルートが試験的にプロバイダをやっていたことがあるんです。なので僕のメールアドレスは、@r.recruit.co.jpでした。今でもリクルートの社員の方は、このメールアドレスを利用されています。
　このリクルートがやっていたプロバイダは、他よりかなり安かったんです。（すみません、値段は忘れました）その代わり、何もついていない。二つめのアドレスも取れないし、他のサービスもない。その代わりに安いんです、と公言していました。その後も、246.net（東急）だとか、安いプロバイダを使ってきました。で、途中で山口智子さんに惹かれて、ODNを使いました。その時は本当に、「をを！なんと親切なプロバイダなんだ！」と感激しました。今までそういったプロバイダを使ってこられた方には普通のことかも知れませんが、それまで値段ONLY、ロープライス、ハイリスク（？）を選択してきた僕としては、すごく親切なプロバイダに思えました。事実、親切だったと思います。
　安い選択は安い理由がある。これを、どういった形でも良いから、明確にするべきだと思います。そして、安い部類に入らない提供者も、なぜ安くないのか、を堂々と謳うべきでしょう。もちろん、謳うべき内容のない提供者は、どうにも出来ないかも知れませんが。